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仕事の楽しさを知ることは、ハードにやり抜くための力になる - 松野 晃さん

経理本部のDirector松野さんに、チームマネジメントで心がけていることや、マネジメントの考え方のきっかけをくれた昔の会社の上司の方とのエピソード、ハードな仕事を楽しむための秘訣を伺いました。

この記事に登場するメンバー

  • 経営管理統括本部 経理本部 Director

    松野 晃(まつの あきら)さん

    2020年1月

    入社

    モットーは「仕事にはめっちゃ真剣に臨みつつ、チームとして楽しく働く」こと!

現在の業務

  • 経理業務全体を統括するDirector

  • チームマネジメントのほか、四半期ごとの監査法人対応など、会社の数字を整えるためのシステムや制度設計なども担っている

目次

コミュニケーションの積み重ねが、経理の仕事をやりやすくする

大学を卒業後、専門学校で公認会計士の資格を取得し、監査法人に入社しました。その後、前職のIT企業を経て2020年1月にSmartHRに入社しています。
入社時は経理ユニット配属で上場に向けた準備対応として、経理内の統制機能の強化を行いつつ、証券会社の審査や監査法人の対応をしていました。途中、労務部のマネージャーを兼任していたり、グループ会社の設立サポートの仕事をしていた時期もあります。

現在は、経理本部のDirectorとして、チームマネジメントのほか、引き続き上場に向けた四半期ごとの監査法人対応も行っています。

経理本部のマネジメント業務は、会社の経営における財務上の報告書である、財務諸表の数値が抜けもれなく作れるよう体制を整えたり、社内の承認プロセスが機能するよう、経費請求書の締め切り日を整え、経費システムの細かいメンテナンスや制度設計の見直しをしたりといった業務が中心です。

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現在キャリアとしては3社目となりますが、SmartHRは一般的な会社の経理よりも仕事がしやすいと感じています。
経理の仕事でよくある困りごととして、例えばセールスサイドでお客様に請求を上げるプロセスや契約条件を決めきってから一方的に共有され、財務諸表にまとめるための数値を固めるのが難しくなるケースなどがあります。

ですが、SmartHRではそういったフローを検討する際に、早い段階から経理観点で問題がないか相談をしてもらえるので契約内容やイレギュラーな取引をこまめに共有してもらうことで、数字が適切に計上できるようすり合わせができるんです。
これは過去からの経理本部と他部署との間でのコミュニケーションの積み重ねがあったからこそだと感じています。ありがたいことに僕が入社する前から、必要なことを他部署と連携して進めていくカルチャーがありました。

業務において、経理上どういったことがポイントになるか知ってもらえているので、会計処理に必要な情報収集に大きな不安を持たず、それぞれのチームでの分業が機能する形でうまく運用できているんですよね。
ただ、基本的にはオープンな状態で情報のやり取りができているとは思うものの、会社が急速に大きくなっていることもあり、情報のやり取りがしづらくなったり、他部署に経理が考えていることが伝えにくくなりつつあったり、といったこれまでとは違う課題感を感じている部分もあります。

一人ひとりと対話することで、未経験の領域のマネジメントと向き合うことができた

SmartHRに入社してから、もともと専門領域ではなかった労務部のマネージャーを経験したことは、一つの大きなチャレンジだったと思います。

先ほどお話しした通り、新卒で監査法人に入り、その後転職したIT企業で経理の仕事をしていました。監査の仕事と経理の仕事は職種としては異なりますが、どちらも財務諸表を扱う、という意味で同じ専門性を活かすことができたんです。しかし、経理や労務は同じコーポレート職ではあるものの、専門性が全く異なります。

僕が入社する以前から、しばらくは、人事労務研究所という一つの組織の中で、労務プロダクト開発のドメインエキスパートとしての役割や勤怠管理・給与計算といったコーポレート側の役割の両面を担っていたのですが、上場の準備をするにあたって、役割の分化を求められていました。

コーポレート側の労務は、適切な働き方を維持するために牽制をする立場で、プロダクト側は自分たちの事業を成長させるためにある程度大胆に動いて行くことが求められるので牽制される側になります。牽制する側とされる側が一つの組織の中にいるというのは、牽制の甘さにつながるリスクがあるので、避けなければならないんです。

そして、その組織分化をするにあたってコーポレート側でマネージャーポジションの役割を担っていたのが僕だけだったので、経理畑にいた僕が労務部のマネジメントをすることになりました。

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労務部をマネジメントすることになって初めて、給与計算や社内での労務イシューの対応といった業務の解像度が上がっていきました。また、実務の理解のために、給与計算実務検定1級を取得してみましたが、一定の知識は身についても実務は別物なのだと実感しました。
自分が経験してきた仕事ではないので、チームメンバーがどういう方向性でどういったことに悩みや課題があるのか、が最初は見えず手探りでした。

それを解決するためにやっていたのは、とにかく対話することでした。
自分一人で業務の知識を学んでも、そもそもその業務の経験がないとチームのメンバーが何に困っているか、まではなかなかわかりません。
立場としてはマネージャーであっても、わからないことが多い状態だと、相手を理解したマネジメントはできない気がしていました。

一つの気づきは、仕事をする上で見ている方向の違いを知ったことです。
経理の仕事は、数字を締め、適切に財務諸表を作っていくことが目的なので、数字を見ています。
ですが、労務は人事のチームでもあるので、会社のメンバーが気持ち良く働くためにはどうしたらいいか、という意識が強く、会社をスムーズに運営するための仕組み作りといった仕事も多くあります。なので、労務の仕事は人を見ていると気づいてから、わかってきた感覚がありました。
それはメンバーと対話を重ねたからこそ見えてきたことだと思います。

マネジメントの大きな役割は、みんなが思っていることを言える環境作り

話をしやすい環境がある、というのはSmartHRのいいところですね。

例えば入社当時、上場準備のチームを作るために横断的に動くことが多くありましたが、SmartHRの人たちは人間力が高い人が多く風通しが非常に良いので、何かあったときに気軽に聞きやすい関係性がある。お互いになんでも相談しやすいので、それぞれが何を目的に動いているのかを、スムーズにキャッチアップすることができました。

また、働く上で人と人とがぶつかってしまうこともあります。マネジメントをしていると、それを解決しなければなりませんが、必ずしも自分一人で解決できることばかりではないんですよね。
そういったときに相談をすると、すぐに解決に向けて動いてくれる人がいる。
一人で抱え込まず周りを頼っていいんだ、と思える環境は心理的安全性につながります。
仲間の存在の大きさは、困ったときほど大きく感じられますよね。

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前職のマネジメント研修の際に「ビープルケアとレバレッジ」という言葉を教わり、今でもそれを大事にしています。
マネージャーの役割を担うには、メンバーの皆さんにどうやって最大出力で働いてもらうか、が大切だと思っています。

チームの和がない状況下では、一見仕事として成り立っているように見えても、思わぬところで誰かの仕事にしわ寄せが起きてしまっていたり、ひいては個人の総和よりも低いパフォーマンスでの仕事になってしまうことがあります。一人でできることには限界があるからです。
仕事は誰かと一緒にやったり、それぞれが得意なことを活かして分業したりすることで結果につながっていく。一人で考えているだけでは持てない視点を、誰かに提示してもらうことで、突破口が見つかったりすることは良くありますよね。
そういったチームワークが成立している状態であれば、個人の総和を超えたチームとしての成長を期待することができ、ストレッチをかけた仕事でより大きな成果を出していく(レバレッジをかけていく)ことができるのだと思います。そのためには、ピープルケアが欠かせません。

ピープルケアで具体的に実施することは、思っていることをちゃんと言える環境を作ることだと考えています。
メンバーと話すなかで、何か思うことがあっても、1on1の場では話せるけれどチームで話す場だと意見が言いにくい、という悩みを聞くことがあります。
でも、そのように一緒に働く仲間との間でやりにくさを抱えてしまうと、働きやすさが損なわれてしまうと思うんです。
誰もが働きやすい環境になるよう、対話をして、考えを前向きに伝えやすい環境を作っていけたらと思っています(ここは絶賛模索中です)。

楽しさを知ることで、ハードな状況でも折れずにいられる

僕の仕事をする上でのモットーは「仕事にはめっちゃ真剣に臨みつつ、チームとして楽しく働く」ということ。これは、最初に勤務していた監査法人の頃の上司の影響です。

監査法人での仕事は、初めて社会人として働く職場であり、業界特性として、深夜や土日も含め長時間労働が当たり前のとてもハードワークな環境だったので、とりあえずついていくのに必死でした。
それでも、お客様から見れば自分も会計のスペシャリストの一人として見られる立場にあり、出された数値が間違っている場合は、指摘し納得してもらう形で修正を頂かなければなりません。そのためにはお客様と良好な関係を作りつつも、間違ったことは聞き入れてもらえるようにきちんと伝える、という難しさがあり、心理的にも体力的にもきつい仕事でした。

そういった職場環境の中で当時の上司は人一倍仕事に厳しく、お客様に正しく指摘をするために、たとえ長時間労働をしてもきちんと情報を調べ抜いて対応をする方でした。ある週末にチームの仲間たちとバスケをしていたときに、急に「あの受取利息の金額はやっぱりおかしい」と言い出して、バスケ終わりにチームみんなで職場に行ったりすることもありましたね。

一方で、その上司はすごく話しやすい人で、仕事には厳しいけれど少年みたいなお茶目なところもある方だったので人として好かれる雰囲気を持っていました。みんなものすごく働いていましたが、他のチームからはなんだかすごく楽しそうに仕事をしているな、と言われていましたし、、自分たちでもそう思えていたんです。

長時間勤務をしているのにそれほど辛さはなく、仲間と一緒にいる楽しさがそれをカバーしていたのかな、と思っています。好きなことに時間を忘れて没頭しているときは、疲れたりしないのと同じ理論ですね。
楽しさがちゃんとあるからどんなにハードでもやっていける、と感じていました。

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監査の仕事は、最終的に数字がどうなるか、が大事ですが、それだけを見ていると狭い視野になりがちです。でも、数字の先にビジネスがあり、事業があるので、数字を見る仕事というのは、事業全体を見る仕事なのだと知って、また違った視点で仕事の面白さに気がつくことができる。それを教えてもらえたことで、今も仕事を楽しむことができる自分がいると思っています。

今、自分もマネジメントをする立場になって、かつての上司のように、大変な仕事でもちゃんと楽しさがある、プロフェッショナルに仕事に取り組みつつ、楽しさを見いだせれば成長していけるということを伝えられたらと思っています。

「SmartHRっぽい人」が集う組織で、会社の成長を楽しんでいきたい

入社してもうすぐ5年になりますが、会社の成長とともに、まだまだいろんな課題に楽しみながら向き合って、頭に汗をかいていきたいな、と思っています。

今SmartHRが掲げているマイルストーンや数字を実現するためには、非連続的な成長が必要です。
そのためには、今までやってきたことと違う動きが必要になる。そういうときに何が必要で、何を考えて動くのか。自分がどれだけやれるのかは未知数ですが、それを一緒に楽しめる仲間がいて、環境もあるので将来が楽しみです。

僕はこの会社の中では、そこそこ古株に近い人間になりつつある気がします。でも、自分が古株だとは思っていないんです。それは、人数や規模が大きくなっても、会社にいる人達の雰囲気が似ていて、居心地の良さが変わっていないからなのかな、と思います。

最近は会社の知名度もかなり上がってきていると感じていて、「SmartHRっぽい人」という言葉を聞くことがよくあります。みんながカルチャーを体現して、カルチャーにマッチした人が集まっているからこそ、そういう言葉を耳にするのかもしれません。
それってすごくいいことですよね。
これからも「この人はすごくSmartHRっぽい人だな」というカルチャーを体現できる人が集まる組織をみんなで作っていけたら、と思っています。

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取材・文・写真/@Miranda(カルチャー室)

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