現在の業務
CEO直下 サービスインキュベーション室の室長として、プロダクトの可能性を広げ、より多くの企業がSmartHRを活用できる世界を目指すために、SmartHRの新たな価値創造に挑んでいる。
目次
会社の成長と共に歩んだ16年のキャリア
SmartHRに入社する前は、ローコード開発ツールを提供する会社に約16年間勤めていました。テクニカルサポートからキャリアをスタートし、既存顧客向けの営業、そしてプロダクトマネージャーなどの役割を経て、最終的には執行役員としてビズサイドとプロダクトサイドの管掌をしていました。
最初はマニュアルを印刷して大きなPCを持って訪問するような新規顧客むけのテクニカルサポートからはじまり、徐々に既存顧客向けの深耕営業へとシフトしていきました。オンボーディングからエクスパンションへという流れです。
プロダクトの進化とともに、ローコードでのカスタマイズが可能になり、クラウドSIのような形で要件整理・要件定義からローコード開発までを提供するようになりました。大きな案件ではプロジェクトマネージャーとして前面に立ち、責任者を務めることも。

会社も事業も本当に好きでした。プロダクトの成長にあわせて事業が変わっていくので、いつもエキサイティングな気持ちを持ち続けることができました。
特に、SaaSの枠を超えて、PHPなどの開発言語、外部ツールとローコードツールを組み合わせて幅広いソリューションを提供できるようになった転換期は楽しかったですね。会社がプロダクトを通じて課題解決を目指し、それを営業やPMとして丁寧に対応していく過程は大変でしたが、とても充実していました。
SmartHRにジョイン——成長と貢献の新たなステージ
キャリアの転換点となったのは、プロダクトサイドの管掌役員としての最後の3年間でした。
ビジネスサイドにいると、お客様の要望に応えきれないことがあります。だからプロダクト側も見てみたかった。でも20年以上続くプロダクトには当然技術負債もあり、プロダクトを単純に強化するだけでは解決できない課題もありました。
このままでいいのか、この会社で得た力を活かして違った形で世の中に貢献できることもあるかもしれない、と考えるようになりました。

そんな中、SmartHRの存在が目に入りました。SaaSでありながらプラットフォーム事業としての側面も持ち、急成長を遂げる姿に興味を持ったんです。一つのプロダクトでなぜこんなに成長しているのか、外から見ていて気になりました。
ピースフルな雰囲気や経営陣のやわらかな空気感も素敵だし、がっついた感じではなさそうなのに素晴らしい成果を出している。それをどうやっているのか知りたくなりました。
入社後、疑問が徐々に解消されました。SmartHRはスケールアップを続けていますが、勝ち続ける素地がたくさんあると感じています。入社してその実感を得られました。
サービスインキュベーション室が描く未来図
現在僕が室長を務めているサービスインキュベーション室は3名体制です。当初は一人でスタートするつもりだったんですが、2名がジョインしたことでより幅広い取り組みが可能になりました。
サービスインキューベーション室は、プロダクトに留まらないマネタイズポイントを創出することが主なミッションです。
ミッションを遂行するうえで根底にあるのは、プロダクトをより多くの人に届けたいという思いです。SaaSは継続的な学習コストをお客様に強いてしまいます。プロダクトは進化するし、会社の配置転換などで担当者の引き継ぎも発生する。でも、十分な運用コストをかけられる会社は多くないと思います。
特に、リテラシーの基準をどこに置くのかは重要だと感じています。東京や主要都市の企業だけを基準に考えてはいけないのかな、と思います。全国に目を向けるとITリテラシーのレベル感はさまざまです。求めるリテラシーの基準を上げすぎてしまうと、対応できないお客様が置いていかれてしまい、結果的にSmartHRが掲げるコーポレートミッションの達成も難しくなります。
そこで、お客様の学習コストを下げ、運用をサポートするサービスの展開を目指しています。BPOやBPaaS* といった形で、サービスを展開していきたいと考えています。

今考えているのは、単なる設定代行ではなく、継続的に価値を提供するサービスです。お客様へのヒアリングに同席すると、機能の活用や新機能を認識していない、というケースに遭遇します。
どれだけ良いプロダクトを作っても、それがお客様に届き、業務に貢献しなければ意味がない。初期設定だけでなく、お客様の状況が変わったときに運用と設定をアップデートしたり、再構築できるサービスを展開し、リプレイスが不要な世界を作っていきたいと思っています。
BPO:企業の業務の一部を専門業者に一括して外部委託すること。Business Process Outsourcingの略
BPaaS:クラウドサービスを活用し、業務の一部を外部に委託すること。Business Process as a Serviceの略。
ぬくもりのあるテクノロジーを生み出していきたい
仕事において大切にしているのは、「人と共に楽しく仕事をすること」です。
これまでのキャリアのなかで、一人でやることに限界を感じた経験が何度もありました。自分一人では見えない視点も、人と一緒にやると見えてくる。他者に魅力的だと感じてもらえることをやって協力を得られると、想像を超えた熱量が生まれることもあると思います。
特にクラウドSIのような仕事では、パートナーとの連携が不可欠でした。その際に、プロジェクトマネジメントがうまくいかないとプロジェクトがなかなか前に進みません。。お客さんと対峙するときも、強い推進力だけでは信頼や協力を得ることはできません。
そこをうまくやれると、仕事がスムーズに進み、プロジェクトのなかにお客様にもちゃんと入っていただけて、成果にも貢献できると思います。
現在取り組んでいるのは、生成AIを活用した導入支援や運用支援のサービス開発です。HRSaaSの導入支援実績を多くお持ちの外部パートナー様と協力して、お客様の負担を最小限にした導入支援プロセスの構築を行っています。
要件の整理の際、イレギュラー処理などもあり、お客様が網羅的に状況を説明できないことがあります。そこで、ナレッジとAIを組み合わせて、短時間で要件の可視化と合意形成を行い、打ち合わせ回数やご連絡回数を抑制してスムーズな導入体験を提供していきます。まだテスト運用段階ですが、従来の三分の一から四分の一の時間でご導入の支援ができそうです。
このサービスを通じてただ、単純な短縮ではなく、お客様のリズムに合わせながら無理のない体験をご提供できるのではないかと思います。
これからも、SmartHRの「ぬくもり」を大切にしながら、テクノロジーの可能性も追求していきたいと思います。
導入にかかる時間を短縮できれば、お客様の業務改善による成果発生も早まります。SmartHRが掲げるミッションが示す『誰もがその人らしく働ける』には、私たちと共にプロダクトを展開するパートナー様も含まれますから、協力して良い循環を生み出せればと思っています。

SmartHRに入社した時点では、得体の知れない会社だと思いました(笑)
それは今も変わらないかもしれません。わからないからこそ、ワクワクし続けられる。このカオスの中で、どんな景色を見られるか分からないけれど、その新しい景色を作る側として働けるのは、幸せなことですし、それが多くの人の役に立っていたらいいなと思います。
これまで、特定の職種をずっと続けるというより、状況に応じて自分の役割を模索してきました。その経験を活かして変化に柔軟に対応し、新しい景色を一緒に作っていきたいと思います。
取材・文/@Miranda(カルチャー室)
写真/@ishimayu(カルチャー室)





