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前人未到の目標も、自分たちの役割を見極め、突き抜けていくことで必ず辿り着ける - 小嶋 陽太さん

法務とコーポレートガバナンスの部門の責任者である小嶋さんに、これまでのキャリアで経験や前例のない仕事にどのようなマインドで向き合ってきたのか、自分の役割を見極めてやり抜いていくことの大切さについて伺いました。

この記事に登場するメンバー

  • CFO直下/法務ガバナンス本部 Director

    小嶋 陽太(こじま ようた)さん

    2018年10月

    入社

    前人未到の目標を目指すチームには必ず欠かせない存在になりたい。

現在の業務

  • 法務とコーポレートガバナンスの部門の責任者

  • 事業にまつわるビジネス法務、会社組織にまつわるコーポレート法務など、法務全般を管掌

  • コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメントなどの領域にも取り組む

目次

探究心に導かれてキャリアを築き、SmartHRに出会った

司法修習を終えて、初めて入った法律事務所は弁護士3名の小規模な事務所でした。まずは弁護士として幅広いジャンルを扱えるようになりたくて、ジャンルを限定せず様々なことを経験できそうな少数精鋭の事務所に入れていただきました。そこで4年間、契約書チェックや労務問題への対処といった企業の顧問業務や、離婚、破産、相続などの民事裁判や刑事裁判といった個人事件を担当し、幅広く経験を積ませてもらいました。でも、キャリアを積むにつれて、顧客から「ご専門は?」と聞かれることが多くなってきて。プロとして何か専門性を高めていった方が良いのかな、と徐々に考えるようになりました。

その後、縁があって弁護士500名以上が所属する日本で最も大きな法律事務所の、金融法務サービスに特化した部門に転職しました。専門性を極める環境を欲していたとはいえ、全く未経験の領域で、かつスピーディに英語で対応することが求められるハードな環境だったので、かなり面を喰らいましたね。日本に限らずアメリカの法律も関係してくる業務だったので、毎日必死にしがみつきながら向き合って、毎晩深夜に帰宅するような生活を続けていました。あの時は本当に大変でしたけど、歯を食いしばりながらやり抜いた経験は確実に今の自分の糧になっていると思います。

当時、担当していた業務の大半はITベンチャーのIPOサポート業務でした。社会にイノベーションを起こそうとしている企業を法務面でサポートできることにやりがいを感じていた一方で、IPOのプロセスの中で弁護士が登場するのは上場直前のフェーズのみという点に物足りなさを感じ始め、「本当に自分はIPOの専門家と言えるのだろうか? もっとIPOプロセス全体に関与して、ベンチャーの専門家になりたい」という想いが頭をよぎるようになりました。

そんな折、SmartHR創業前から交友のあった宮田さんと久々に再会する機会がありました。その時に、「SmartHRに来ませんか?」と誘われたんです。事業の良し悪しを見極める眼は自分には全くなかったですが、本質を追求する宮田さんの人間性はよく知っていたので、この人なら良い組織やサービスを作るだろうと確信しました。それで、自分も一翼を担いたいとSmartHRの船に乗ることにしました。

経験や前例のない仕事でも、自分の役割を見極めてやり抜けば必ず越えられる

SmartHRに入社直後、海外投資家からの大規模な資金調達という大きな壁にぶつかりました。当時、日本の未上場企業に米国の機関投資家が投資する例はほとんどなかったので、案件を進めるのに本当に苦戦しましたね。例えば、社内にある過去の契約書は日本語で日本法をもとに作ったものしかなかったのですが、そもそも米国の投資家相手に日本語と日本法で契約できるのだろうか?など、根本的な疑問がいくつも出てきて。

とにかく自分で調べ尽くしたり、専門家に意見を聞いたりしながら一つずつ詰めていくしかありませんでした。前例がないトピックであっても会社のみんなで意思決定ができるよう、集めた前提情報を整理して、それに基づいてできる限り選択肢を絞り込んだ上で、議論に持ち込むようにしていましたね。前例がないものは100%の答え合わせはできないので、せめて「これだけ調べて分からないところはもうしょうがない」と自分が納得できるまで詰めてから臨むようにしていました。

小嶋さん画像1

2023年、国税庁から信託型ストックオプションの課税に関する発表があった際にも、ストックオプションを保有している社員にかかる税率が想定より大幅に上がってしまう可能性が出てきたので、前例がない中でどう対応するのが最善かを必死に考えました。このときも、とにかく力を尽くして情報を集め、その中から答えを導くしかなかったんです。前例がなくても、未経験でも、やり抜く覚悟があればやり抜けるし、その最中で自分自身が大きく成長できることを体感した案件でした。

私は創業メンバーの熱量に共感して、SmartHRの船に乗る決意をしました。壁にぶつかったときに途中で安易に引き返す人を、信頼してもらうのは難しいと思います。だからこそ、自分に与えられている役割は全うしたいし、そのために何事も諦めずにやり抜き続けていたいと思っています。

前人未到の目標に向かうとき、欠かせない存在でありたい

入社して7年目になった今も、入社時と変わらず「SmartHRを日本一のSaaS企業にしていきたい、SmartHRはそれを実現できる企業だ」と思っています。SmartHRのメンバーは本質を突いている方が多く、常にユーザーの価値を最大化しようと奮闘し続けているイメージです。その物事の本質に向き合う姿勢が、SmartHRが類まれな成長速度を維持できている理由のひとつでもあると思っています。

小嶋さん画像2

実は、漫画『キングダム*』が大好きなのですが、前人未到の事を成そうとするキングダムの登場人物に自分を重ね合わせながら読んでしまうことがよくあります(笑)会社における法務部門は、キングダムで例えると、戦場で真ん中の攻めを任される部隊とか、大きな馬に乗って最前線で戦う将軍ではないかもしれません。でも、専門的な鍛錬を積み、同じ戦場で隊の前進を横からサポートする仲間、例えるなら弓矢部隊のような存在だと思っています。中心で目立つキャラクターではないけれど、前人未到の目標を目指すチームには必ず欠かせない存在といいますか。

そんなふうに、会社の掲げる高い目標を共に目指し、自分たちならではの役割を見極め、自分たちの役割に誇りを持ちながら、突き抜けていきたいです。高い視座を持ち、純粋な法務の役割に限らず「今の会社にとって必要なことは何か?」を考え続け、状況に合わせて様々な方向に弓を打てる部隊を目指したいと思います。

SmartHRに所属している全員がそんなふうに高い志をもって、力を合わせて進んでいけば、必ず高い目標地点に到達できるはず。それぞれの役割が違っても、見ている方向は同じだということを忘れずにいたいです。日常業務で法務と接点が少ない人も多いと思いますが、同じ船に乗っている仲間としていつでも気軽に話しかけてください。

前人未到の領域に向けて、一緒に挑戦を楽しみましょう。

キングダム:集英社出版、原泰久著。中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す少年と、後の始皇帝となる若き王・嬴政が、中華統一という大目標に向かって激しい戦乱の世を駆け抜けていく歴史大河ロマンを描いた作品。

取材・文/@chisa(カルチャー室)
写真/@Miranda(カルチャー室)

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