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SUMMIT2025下期|ベスト縁の下の力持ち賞 和田 慶(わだ けい)さん受賞インタビュー

2025年下期 SUMMIT -SmartHR AWARD-にてベスト縁の下の力持ち賞を受賞された和田 慶さんに、受賞の経緯と活躍の理由をお伺いしました。

この記事に登場するメンバー

  • ブランディング統括本部/ブランドデベロップメント本部/データソリューション部/アナリティクスユニット

    和田 慶(わだ けい)さん

    2023年6月

    入社

    時間を惜しまず、徹底的に課題解決に向き合い続ける

ベスト縁の下の力持ち賞|受賞のポイント

マーケティング施策の横断的な分析基盤の構築を圧倒的スピードでリードし、収益性改善に大きく貢献した

  • 高難易度な横断型の分析基盤を、周りを巻き込みながら圧倒的ハイスピードで構築

  • 商談分析、マーケティング施策の貢献度可視化により、意思決定の精度向上や、売上・収益性改善に貢献

  • 取り組みを記録したnoteの公開後、各SaaS企業から問い合わせが殺到するなど業界を驚かせた

  • 当取り組みにより、日経クロストレンド、BtoBマーケティング大賞、審査員特別賞を受賞した

データは信頼して活用されてはじめて、価値を持つ

正直、受賞の話をきいたときは「え、本当に私でいいの?」と思いました。

SmartHRのビジネス職の主役は、お客さまと直接向き合い、日々関係を築いている営業・マーケティングのメンバーです。彼らこそが会社の顔であり、成長を支える存在だと思っています。
一方で、自分は裏方として、その背中を押すためにデータの仕組みを作り、運用を回す役割を担っています。
そこにこうして光を当ててもらえたのは素直にうれしかったですが、同時に、社内には自分よりずっとすごい裏方の人がたくさんいることも知っているので、驚きも大きかったんです。

今回評価してもらえたのは、自分の実力というより、SmartHRが組織としてデータの価値を引き出せるようになり、周囲がその有用性を実感し始めたタイミングだったからだと思っています。
データ活用の成果は一人では生み出せません。現場から経営まで多くのメンバーが積極的にデータを使い、その価値を認め、支援してくれる環境があったからこそ、今回のような評価につながったのだと思います。

だからこそ、受賞を知ったときは、一緒にデータ活用を進めてきた仲間たちにすぐにでも共有したかったですね。この受賞は自分だけのものではなく、チーム全体の成果だと思っていたので……。
授賞式の当日まで誰にも言えないのは、正直本当につらかったです(笑)。

COO倉橋さんからトロフィーを受け取り、客席に笑顔を向ける和田さん

周囲の人たちや、組織の文化には何度も助けられました。
SmartHRは、大きな事業成長を追いかけているため、私を含めメンバーそれぞれが難しい課題と向き合い続けています。そうやってみんながハードに働きながらも、常に前向きな声かけと小さな称賛を自然に交わし合っている環境があります。

特に私のいるブランディング統括本部は、その文化が強く根付いています。
うまくいかず苛立ちそうな局面でも、みんなが機嫌よく働く空気を意識的に保ってくれるおかげで踏ん張れています。
パフォーマンスも確実に上がっていると感じます。自分もそうした雰囲気を作る側でいたいです。

今回の取り組みにあたっても、本当に多くの関係者が動いてくれましたし、助けを求めたとき、部署を越えて即座に手を差し伸べてくれる様々な部門のプロフェッショナルがいました。
いつでも「助けて」と言える安心感が、挑戦を支えてくれています。
そして、それは一方的なものではなく、お互いに信頼して背中を預け合っている関係だからこそ成り立っていると思います。

私のマネージャーは私の専門性を信じ、重要な仕事を一任してくれました。専門家としてこれほど嬉しく、モチベーションが上がることはありません。
本当に感謝しています。

時間を惜しまず、徹底的に課題解決に向き合い続ける

今回の取り組みで最も大切にしていたのは「仲間からの信頼」です。
データ基盤の構築は、専門家だけでは成し遂げられません。ほぼ全てのチームの協力が不可欠です。入社以来、大小や種類に関わらず、様々なデータに関する仕事を喜んで引き受けてきました。

仲間の役に立ちたいという、ただその一心で取り組んできただけではあるのですが、ありがたいことに「この人に頼めば何とかしてくれる」という信頼関係が一つひとつ積み重なり、結果としてデータ活用が組織全体に浸透していったと感じています。

技術面では「アーキテクチャの正解は曲げないこと」を徹底しました。これは、設計の土台を絶対に妥協しないという意味です。
SmartHRが歴史的な成功を収めるには、最高のデータ基盤が不可欠だと考えています。そのため、目先の作業負荷がどんなに高くなっても、将来のSmartHRの進化にも耐えうる理想的な設計を実現することには、徹底的にこだわりました。
ときには、この原則が原因で他のメンバーとの議論が白熱することもありましたが、この技術的な信念だけはブレずに持ち続けていました。

また、信条として「諦めないこと」も意識していたポイントです。
データ基盤や業務プロセスの構築では、設計や調整、データ加工など、難しい場面がたくさんあります。
途中で頓挫してしまうプロジェクトも少なくないことを知っていたので、自分だけは投げ出さずにやり切ろうと決めていました。

マイクの前でスピーチをする和田さん

仕事で壁にぶつかったとき、私は、ひたすらその課題と向き合い続けて乗り越えます。
問題を整理し、技術について調査し、アイデアを考えて周囲やAIと壁打ちを続ける、など、答えが出るまでとにかく行動し続けます。
好きでやっているので苦ではないのですが、私は寝ても覚めてもビジネス上の課題、データ基盤、プロセスのことを考えていて、課題解決がすぐできなかったとしても、時間を惜しまず、答えが見つかるまで本当にずっと思考し続けています。

例えば、今回の取り組みでは、業界内でも類を見ない精緻さでマーケティングROIを算出できたことを高く評価してもらいました。
その背景には、独自に編み出した「単価固定法」というコスト計算手法があります。
これは2か月以上、毎日同じ問いを持ち帰り、何度も紙に計算やフローを書き出して思考したり、プログラムを書き続けた末に形にしたものです。

その他にも、この取り組みにあたって様々なツールやテクノロジーを導入しましたが、それらは全て最初から知っていたものではなく、課題と向き合いながら技術調査をして吸収していったものです。

壁に当たったら、自分の中で一度抽象度を上げて、課題を整理して何度も考える。そして、必要なテクノロジーは走りながら学ぶ。
ひたすらこれを繰り返し続けています。派手な裏ワザはなくて、最後はしつこく、やめない姿勢が大事だと思っています。

理想を語るだけではなく、「実質」を伴って組織に根付くところまでやり抜く

私が仕事をする上で私が最も大切にしているのは、「実質」を伴いながら組織を動かすことです。

BtoBマーケティングや営業の領域では、魅力的な理論やコンセプトが数多く提唱されています。
しかし、それらを実際の業務フローに組み込み、日常的に使える状態まで落とし込んで成果をあげることができる企業は、そう多くありません。
そのため、理想ばかりをスローガン的に語るだけでなく、現実のシステムとして実装し、組織に根付かせるところまでやり切る。そこに専門家としての価値があると考えています。

アイデアや理論は、現実的な運用プロセスになって初めて組織を変えることができます。
だから私は、要件定義・データ設計・実装・運用・改善という一連の流れのすべてを「自分の責任範囲」と捉えて取り組んでいます。
実装フェーズまでは、私以外のビジネス組織のみんなにとっては待ち時間なので、とにかくスピード勝負です。手段を選ばず、ときにはハードワークをして作り切ります。

ステージでスピーチをする和田さん

今回の取り組みでは「組織が大きくなってもアジャイルにやれる」という実感を得ました。
後戻りできない要点は必ず押さえる必要がありますが、基本的には素早くプロトタイプを作り、早く始めることが大切です。最初は小さく価値を出しながら協力者を増やし、改善しながら徐々に広げていく。このやり方が最も効果的です。

SmartHRのビジネス環境は目まぐるしく変化し、データやプロセス設計の前提も常に変わり続けるため、最初から完璧を目指して足踏みするより、仮説→運用→修正の反復を繰り返す方が、結果的に早く大きな成果を生み出すことができるんです。

それに、運用してみることなく、仕様書ベースで議論を続けるだけでは、重要な点を見落としがちになることも注意が必要です。

実際に運用を回してみて、誰がどの瞬間に迷うのか、どこで手が止まるのか、どこで副作用が生まれているのかをよく観察し、どうすれば組織にシステムが根付くのかを考える。
そして一度作って終わりにせず、自分からマーケティングや営業の現場に入り込んでいって課題を理解し、継続的に改善を重ね、組織に根付かせるところまでやり切る。
この数年のそういった取り組みのなかで、基盤作りは技術論だけでは語れず、組織の動かし方そのものを考えることなのだ、と気がつくことができました。

世界中で真似されるようなビジネス組織の型をSmartHRで実装したい

これまでの取り組みで、ビジネスのデータ基盤としては十分なスペックのものが作れたと自負しています。
データの整備だけでなく、ROIの算出手法やデータ管理の仕組みなど、実際の業務フローに組み込める形で実装できたことは大きな成果だと感じています。

ここからは、このデータ基盤の上にAIと組織内ナレッジを載せて、営業・マーケティングのやり方を格段にアップデートしていきたいです。
現在進行中の取り組みとして、「データ × AI × 組織ナレッジ」による顧客分析、優先度付け、提案トーク支援などの新しい機能群を作っています。
その狙いは、特定の誰かが短期的に良い成果を出すことではありません。
テクノロジーを武器にして、組織全体の営業・マーケティング能力を再現性をもって高め、継続的に事業成長できる仕組みを作ることがいちばんの目的です。

AIの活用においても、現場が本当に使える形に落とし込むことにこだわりを持って進めていきます。
どんなに高度な技術も、日々の業務で成果を出せなければ意味がありません。だからこそ、実装後の運用・改善・浸透までを一貫して責任を持ってやり抜きたいと考えています。

そして、最終的には、世界中で真似されるようなビジネス組織の型を、SmartHRで実装することを目標にしています。

和田さんについてもっと分かる「一問一答」



①普段、何で情報収集をしていますか?(本やアプリ、媒体などおすすめのもの)

課題をChatGPTに伝えて情報収集してもらいます。本を多く読む方ではないです。

②座右の銘(好きな言葉)はありますか? 

仕事の速さをとても大切にしているため、「電光石火」と書いた習字をデスクの近くに貼り、毎日心に刻んでいます

③未来の自分はどうなっていると思いますか? 

希望ですが健康でいたいです

④行き詰まったときのリフレッシュ方法を教えてください

アイスコーヒーを飲むこと

⑤ロジカルなタイプですか? それとも情熱的なタイプですか?

情熱的なタイプです

⑥一番仕事に集中できる場所は?

ブラトーの座席島の内側部分

⑦アイディアが浮かぶのはどんなときですか?

歩行時

⑧仕事をするときに欠かせないアイテムはありますか?

大きめのモニター×2

⑨考えをまとめるときは、ドキュメントで整理しますか? 図や絵で整理しますか?

基本的にはドキュメントで、本当に難しい問題の場合に紙を使います

⑩仕事をしていて一番テンションが上がるのはどんなときですか?

多分あまり上下していません(。>ㅅ<。)



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